自転車で配達しますよ『ゆうびんやさんのホネホネさん』


 

*ゆうびんやさんのホネホネさん*
 にしむらあつこ・さく・え
 福音館書店 1998年出版
 


「ギコギコキーッ。」と自転車をこいで郵便配達をするホネホネさん。

木の上も
土の中も
水の中へもすーいすいとお手紙を届けて回ります。

表紙を見てのとおり、
雲にも道にも
いたるところに線、線、線!

初めはその書き込まれたの多さに驚いて
目が慣れるまでに少し時間がかかりましたが、

これが何度見てもおもしろい仕掛けなのかもしれません(^^)

絵本の中はモノクロ。

白と黒だけの世界の線は迷路に見えてきたり、
ぬり絵ができそうなだと思えたり。

教科書の隅やノートに
鉛筆で落書きをしていた時のことも思い出しました。


ホネホネさんが届けたいろんな手紙の文面も見ることができるので

うれしくなります。

友達から友達へ
楽しいへお誘するメッセージは踊るような直筆でワクワク。

最後はホネホネさんにも
ガールフレンドからお手紙が届きます。

一見シュールな絵ですが心和む絵本。

今日も元気にギコギコギーッ。

元気に配達ギコギコギーッ♪


書籍になっているホネホネさんシリーズは他に2冊。

    

あと四冊、月刊誌として出版されていたようです。
貴重な表紙はこちらで見ることができます。▶福音館書店 ホネホネさんシリーズの紹介

図書館にあるかな。探してみよう!

それでは今日はこの辺で。よい一日を。sono


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夜8時ごろから夜明け前の出来事『かようびのよる』


 

*かようびのよる*
 デヴィッド・ウィーズナー・作・絵
 当麻ゆか・訳
 徳間書店 2000年出版
 


よく見ると
表紙の隅に蓮の葉が浮かんでいます。

そしてその上に奇妙な影が。

正体はカエルです。

カエルたちは池からふわっと浮遊し、
丘を越えて人のいる街へ一斉に飛んでいきます。

夜空をカエルの大群が蓮の上に乗って飛んでいく様は
ホラーかミステリーかSFか?!

干してあるシーツに巻き込まれたり、
居眠りしているおばあさんと一緒にテレビを見たり。

ぐりっとした目も模様もリアルで

ニコッと笑った表情はファンタジー。


文章は時間を示すだけで絵がすべてです。

書きながらも
一体どんな話?とうまく伝えられないもどかしさがありますが、

とにかく絵から目が離せなくなる一冊です。

美しい描写と気持ち悪さの狭間で
心の中がざわつきます。


絵本のカバーに記された
意味深な文章がまたこの世界を一層ゾクゾクさせてくれますよ。

「この出来事はある火曜日にアメリカのとある街で実際におこったことです。」

次の火曜日には
また別の事件が起きるようです。

それでは今日はこの辺で。よい一日を。sono


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テケテンテン テケテンテン 実況中継『はっきよい畑場所』


 

*はっきよい畑場所*
 かがくいひろし・作
 講談社 2008年出版
 


昨日に引き続き相撲の絵本(^^)

昨日は琴恵光、勝ち越しました!
いや~立派立派。

ここ数年は緊迫した取り組みだけでなく、
北の富士さんの解説も楽しみの一つです。

夕方は何かをしながら
テレビをつけていることが多いのですが

耳は北の富士さんの歯に衣着せぬコメントに反応。

ひやひやドキドキ、笑っています。


テケ テン テン テケ テン テン

畑場所の解説はカエルのけろのすけ親方。
司会はミミズのみみずたろうです。

東は玉ねぎ錦。
西はにんじん若。

「ずん」と現れ
「ぱらぱら」っと塩をまき
「そーれ、よいしょ」と四股を踏みます。

どの野菜力士も愛嬌たっぷり。

それぞれの大きさや形を武器に奮闘します。

広い畑の中で野菜たちが相撲をとっている様子を想像すると
ほのぼの。平和です。


以前、木城えほんの郷でこの絵本の原画を見ることができましたが

最初のページ、
取組表が印刷文字でなく直筆だったことに驚いたことを覚えています。

かがくいひろし氏は教師から絵本作家になった方で
その作家期間はわずか四年間。

54歳で亡くなられています。

まだまだ作品を見たかったなと本当に悲しいのですが・・・。

発表されている16冊の絵本を
これからも大事に読んでいきたいと思っています。


かがくいひろし氏の奥様のインタビューや
貴重なラフスケッチも見ることができるサイトはこちら。▶EhonNavi
 
それでは今日はこの辺で。よい一日を。sono


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気合は十分、待ったなし!!『せきとりしりとり』


 

*せきとりしりとり*
 サトシン・作
 高畠那生・絵
 文渓堂 2011年出版
 


我が郷土力士、琴恵光が今場所も大活躍。

目指せ十両優勝!
今日も応援に力が入ります(^^)/


きとり けいこに せいをだ

ごい なげわざ バッチリ きま

んるん きぶんで、いい ちょう

一文、一文がしりとりになっている絵本です。


尻取部屋の力士の肌は張りがあってツルン☆

稽古もちゃんこも豪快です。

部屋から会場へ向かい対戦相手を確認して
闘志を燃やす主人公。

大迫力の一戦を制し
懸賞金を受け取った力士の背中

喜びと自信にあふれていました。


高畠氏の絵は
奥行きも遠近感もビヨ~ンビヨ~ンと伸びたり縮んだり自由自在

絶妙なバランスで書き込まれているちょっとしたイラストや色使いもハイセンスです。

心地いい文章に合わせて
高畠氏ならではの世界がはじけていました。


前後の見返しは赤。
そこに白い線で描かれているたくさんの力士の背中もイイ感じ。

リズミカルです(^^)

ぜひ熱い勝負を目でも耳でも楽しんでみてください!

それでは今日はこの辺で。よい一日を。sono


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一匹の鳥が巣から飛び立ちました『わたしのいえ』


 

*わたしのいえ*
 カーソン・エリス・作
 木坂涼・訳
 偕成社 2016年出版
 


散歩をする時の私の楽しみは建物を眺めること(^^)

家々を眺めながらどんどん歩いていると
あれ?何を考えていたんだっけ?というくらい頭の中がスッキリしてきます☆

出っ張った部分は何の部屋?
中二階のような部分、気になります。

その小さな窓からは何が見えますか?

などなど怪しさ満点、独り言は尽きません。


この絵本の中には
いい意味で期待を裏切る様々なが登場します。

宮殿が出て来たと思ったら
物語の中のおばあさんの家が出てきたり。

現実の家だけでなく空想も広がります。

そして何度も眺めているうちに
一冊の中に大きな繋がりが見えてます。


最後、作者の家にたどり着くのですが

それまでに紹介されていた家々のモチーフが
作家の部屋のあちこちに隠れていることに気付くのです。

自由に飛ぶのように
彼女の心はこのお家の中でいろんな世界を旅していたんですね。


「あなたの いえは どこ?

どんなふうな おうちかな・・・」

ラストは読者に問いかけられます。

頭の中では地球儀がクルクルッと回るよう。


落ち着いたグレーの色調がおしゃれな一冊でした。

よし、今日は散歩をしよう。
住んでいる建物をぐるっと見てみよう。(外に出るだけ?!)

それでは今日はこの辺で。よい一日を。sono


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