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めざせアメリカ!ケンタッキー州!『地球をほる』


 

*地球をほる*
 川端誠・作
 BL出版 2011年出版
 


最近ちょっと季節感のない絵本の紹介が続いている気がしますが・・・
絵本はいつ読んだっていいもんです(^^)


夏休み
つよしはとなりのけんたと
旅行にいくことにした。
地面に穴をほって、
地球の裏側にいってみよう。


当然のことのように
たんたんと自信に満ちた語りで進むこの絵本。

えぇ?あれれれれ?!

マジックを見た後のような混乱とおもしろさ。

絵本を閉じた後も
違和感のような感覚を引きずってしまいます。


穴を掘ってアメリカへ行くことを決めた二人。

言葉に困らないように
アメリカにペンフレンドがいるお姉さんも誘います。

角度を測り、地上からの差し入れも受け取りながら
掘って掘って・・・8ページ。

掘る方向に沿って記される文章は
徐々に回転していきます。

そして到着した先は・・・

しっかり英会話。

横書きになり、絵本の天地はいつの間にか真逆に!

落語的なオチを含め
絵本って、こんな可能性も秘めていたのかと
度肝を抜かれました。

オチが分かっていても
繰り返し見たくなる一冊です(^^)

それでは今日はこの辺で。よい一日を。sono


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涙を流してなんていられない助けなきゃ『マーシャと白い鳥』


 

*マーシャと白い鳥*
 ミハイル・ブラートフ 再話
 出久根 育 文・絵
 偕成社 2005年出版
 


ロシア民話
チェコ在住の出久根育(でくねいく)さんが訳して絵を描いた作品です。

いい意味でまったく日本を感じられませんでした。

暖炉の火がパチパチと燃える場所で
夢中になってお話を聞いているような気分になり、

ロシアの寒々とした空気、
深い森や、その暗さ、闇のようなものも広がって、

私ごとファンタジーの世界へもっていかれました(^^)


主人公はマーシャという女の子。

両親に弟の面倒を頼まれたのに、
その場を離れてしまい、弟は白い鳥にさらわれてしまいます。

マーシャは弟を探しに駆け出します!

道の途中にはペチカが出てきたり
りんごの木やミルクの小川、チーズの岸も現れ・・・

救出劇はハラハラドキドキおもしろいですよ!


私は三人きょうだいの長女です。
きょうだいのために走るマーシャの気持ち、私にはよく分かります。

熱い温泉に入って悲鳴をあげた妹を助けるために
半分裸みたいな格好で母を呼びに走ったこともあったし、

大きな石の間に体が挟まった時も、大急ぎで大人に助けを求めに行ったっけ。

大抵、戻った時にケロッとしているのが
下の子たちなのですが。

でも、あんなに必死に走った経験があるから

お話に愛着がわいたり、
すっと物語に入り込めたりするのでしょうね。

それでは今日はこの辺で。いい思い出♪よい一日を。sono


妹、弟よ、もう走れないからね
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やさしいやさしい色合い『あさえとちいさいいもうと』


 

*あさえとちいさいいもうと*
 筒井頼子・さく 林 明子・え
 福音館書店 1979年出版
 


この絵本も『はじめてのおつかい』と共に
我が家にあった私のお気に入りです。

私にも妹がいるので、主人公のあさえの気持ちは痛いほどよく分かります。


荒木田先生()のお話で知ったのですが、
実は林さん、『はじめてのおつかい』に不満があったそうなんです。

なぜなら、モデルなしでカットを量産していたイラストレーター時代の手の癖
絵の中に出てしまっていたからだとか。

(林先生、そんなこと言わないで~私大好きです!!)

なのでそれ以降の子ども達の絵にはちゃんとモデルが存在しているそうですよ。

『あさえとちいさいいもうと』は
もうすっかりモデルがいる画風に変わっている絵本です。


今回改めて絵本を見直してみたら
『はじめてのおつかい』に登場する人や看板が目に入ってきました(^^)

同じ街の出来事だったんですね。


必死に妹を探すお姉ちゃんの物語。

あさえが一生懸命走り回る時の風や、心臓のドキドキはとてもリアルに伝わってきて、
最後にあさえが妹を抱きかかえるシーンには、こちらまでほっとして泣けてきます。

妹は何が何だか分からずにお姉ちゃんに抱っこされているのですが、

そこにはふわっとした感触や脱力感も描かれていて・・・

小さな二人の気持ちを想像することができました。


筒井頼子さんと林明子さんが一緒に作った
子どもの「はじめて」が描かれている絵本は『はじめてのおつかい』に始まり全部で四冊あります。


 

*いもうとのにゅういん*
 福音館書店 1983年出版



 

*とん ことり*
 福音館書店 1986年出版


この二冊も子どもの頃のことをほわんと思い出すような
優しい色合いの素敵な絵本です。


そうそう、勉強会の中で、『あさえとちいさいいもうと』の
フランス語版を見せて頂いたのですが、本当に驚きました!

なんとその表紙は茶色ではなくコバルトブルーと言ったらいいのかな。

とてもきれいなブルーの表紙だったんです。


林明子さん「そっちの方がいいね。」

荒木田さんは「そう?」なんて軽く受け流された時のお話も聞けました(笑)


林明子さんの絵は国境を越えて愛されているんですね。

小さい頃にこの絵本たちに出会えていて本当によかったと心から思います。

それでは今日はこの辺で。
どの絵本も最後の二枚の絵「二段構えの締めくくり」をお見逃しなく!よい一日を。sono


絵本に出会えていたのは母のおかげですね。改めて感謝
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体はでかいし何杯もおかわりするし自慢の『あんちゃん』


 

*あんちゃん*
 高部晴市・作
 童心社 2013年出版
 


お父さんとお母さん、あんちゃんとぼくの四人家族の物語。

ぼくにとってのあんちゃんは、
何でもできる大きくて強いお兄ちゃんです。

餃子だって30個食べるし、相撲をしても1番。
ソフトボールは四番です!


ある日、両親とあんちゃんが話をしているところを
ぼくはドアのところで聞いてしまいます。

あんちゃんはいずれ目が見えなくなってしまうということを
そこで知ってしまうぼく。


地区大会で優勝し、市のソフトボール大会に出場することになった二人のチーム。
1回戦は優勝候補との闘いになりました。

強いチームに苦戦
最終回は2アウト、ランナー2塁。

あんちゃんの打席が回ってきます。

それまでのお話のテンポと変わって
ここからの緊張感漂う描写は見どころです。

「あんちゃん ボール みえるのかなあ・・・・・」

ぼくの心の声が何度も繰り返されて
そこを読むたびに胸がぐーっと痛みました。

最後のシーンはぜひ開いて読んでみてくださいね。
私もぼくと同じでした。

それでは今日はこの辺で。本当にあったお話。よい一日を。sono


現在あんちゃんは理学療法士を目指して勉強しているそうです☆
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黒い表紙はとなりの世界への扉『まっくろネリノ』


 

*まっくろネリノ*
 ヘルガ・ガルラー・作 やがわすみこ・訳
 偕成社 1973年出版
 


読み終わって、表紙を改めて見て気づきました。
目をひく鮮やかなお花のに目が!

まっくろネリノくんです。

見た目はまさに、トトロに出てくる小さくて丸いまっくろくろすけです(^^)


まっくろネリノくんは、お父さんとお母さんと
カラフルな四人のお兄さんと暮らしています。


でもまっくろだからと言うことで仲間外れに。
いつも一人ぼっちでした。

夜みんなが眠っている時も木のてっぺんで考え事をしていたり、
花々にどうすればそんな色になれるの?と質問してみたり。


かわいいお話なのですが、黒を下地にしたパステル画には
なんというか、切なさと力強さが同居していて・・・

心の中や壁の向こう側
普通にこんな生き物がいそうな気がしてきます。


お話は、きれいなお兄さんたちが何者かに捕まってしまうという展開へ。
ネリノくんは救出すべく動き出します。

まっくろであることを強みにして!


年齢や読むときの気持ちによって
いろんな受け止め方ができる絵本ではないかと思いました。

それでは今日はこの辺で。まっくろネリノ出ておいで。よい一日を。sono


いつもは見えないけれど、近くにいるよ、どちらかというと夜型
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