*サムとデイブ、あなをほる*
マック・バーネット文 ジョン・クラッセン絵
なかがわちひろ訳
あすなろ書房 2015年出版
この表紙、大人っぽい色合いですよね。
イラストや文字の位置、贅沢な
余白も見逃せないおしゃれな作品です。
おじいちゃんの家の庭で穴を掘ることにしたサムとデイブ。
犬ちゃんも一緒についてきます。「すっごいものをみつけるまで」掘ることにした二人は
下へ下へ。
下がだめなら横へ横へ。
なかなか「すっごいもの」は出てきません。
犬ちゃんの視線がポイントですよ(^^)
二人は疲れて穴の中で眠ってしまうのですが、
付いてきていた犬ちゃんが足元をココホレワンワン(笑)
掘りすぎちゃった?
あら?
あららら・・・
みんな落ちてく落ちてく・・・
方向感覚が変になります。今どこ?どっち?
おじいちゃんのお庭の地面に
どすんと落ちて、はい、おしまいです。
えええ?不思議。どうしよう。
文章で教えてくれないけれど、なーんか
隠されているような感覚に陥って・・・
また絵本を開いてみました。
よーく見ると、はは~ん見つけたぞ!
元いたおじいちゃんのお庭と最後に辿り着いたお庭の様子、
少しずつ違うじゃありませんか!
でも
いったいここはどこなの?この絵本を教えてくださった司書さんはボソッと
「パラレルワールドだね。」と言って去って行きました。
おぉぉぉ、なるほど。
日常の中に並行してありそうな世界。ですね。深い!!
小さい頃は私もよく砂場で遊んでいました。
掘りたい、掘ったら何がでてくるんだろう、どのくらい掘れるのかな・・・
穴掘り物語は当時の楽しい砂場遊びを思い出し、大人の感覚は
迷宮へ(^^)
それでは今日はこの辺で。ちゃんとここに帰ってこれますようにー。よい一日を。sono