山あり谷あり涙ありダンナと共に『馬のゴン太旅日記』


 

*馬のゴン太旅日記*
 島崎保久・原作
 関屋敏隆・版画と文
 小学館 1984年出版
 


箱根の山は天下の険。

表紙は青年と日本馬が
箱根山を9時間かけて超えていく一幕です。

雪が降っていますね。

絵本の中でも見開きいっぱいに大きく描かれている富士山と箱根山。

旅の中で一番の難所ではなかったかと思います。


この絵本は島崎保久さんの
『2600キロ猛烈乗馬旅行記』が元になり生まれた一冊です。

北海道の函館から
鹿児島の桜島を一望するまでの旅物語。

関屋敏隆さんは絵本を作るにあたって

島崎さんとゴン太の足跡を自転車で取材したというから
その熱意にも脱帽します。

ゴン太が語るダンナこと島崎さんの様子は、
旅が進むにつれて頼もしくかっこよくなっていきます。

日本全国津々浦々の景色も見事!!

美濃和紙を使った木版画とのことですが、
日本各地の様子が色鮮やかに目に飛び込んできますよ。


島崎保久さんは1945年生まれ。
大学時代にこの日本横断旅行にチャレンジしています。

関屋敏隆さんは1944年生まれ。
やはり大学時代に日本中をスケッチ旅行していたというから

お二人は大の冒険家ですね(^^)


絵本を眺めていると、
好奇心が湧いてくると共に

日本って広い!どこも特別な場所だなと思えてきます☆

それでは今日はこの辺で。一歩一歩。よい一日を。sono


明日からしばらく夏休みに入ります

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赤羽末吉さんの画集のよう。大事にしたい『スーホの白い馬』


 

*スーホの白い馬*
 モンゴル民話
 大塚勇三・再話 赤羽末吉・画
 福音館書店 1967年出版
 


きっとこの表紙を見ただけで
懐かしいと思われた方も多いのではないでしょうか。

記憶に残っている絵本のことを書くということは、
過去の自分と向き合うことで・・・。

毎度毎度、どうしたことか絵本を手に取っても
開くまでに時間がかかってしまいます。

心を決めて、ゆっくりと、丁寧にページをめくっていきました。


母が寝る前に読んでくれていた絵本です。

当時、ベットの柵の隙間から
私はどこまでも広がるモンゴルの草原を見ていました。

改めて読み返してみて感じたことは、

四角い薄い本の中から、お話の精神が、文章が絵が、
今も変わらず泉のようにこんこんと湧き出ているということです。


赤羽さんは、時に涙を流しながらこの絵を描いていたのではないかと、

心のこもった何色とも言い難い色から想像してしまいました。


赤羽末吉さん―

『かさじぞう』『だいくとおにろく』の絵も描いた方です。

2作品を紹介した時には気付いていませんでしたが、
今回ピタッと一致しました。

好きなはずです☆


今日はお話の内容を書きませんね。
読んだことのない方も、懐かしいと思った方も、ぜひ一度見て頂きたいと願う一冊です。

それでは今日はこの辺で。私の一生の宝物。よい一日を。


白鳳、日馬富士、鶴竜、旭天鵬、照ノ富士・・・大相撲も好き
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行け!行け!がんばれトト!『はしれ、トト!』


 

*はしれ、トト!*
 チョ ウンヨン・作 ひろまつゆきこ・訳
 文化学園文化出版局 2013年出版
 

読みながら、ちょっとドギマギしてしまいました。
でも、途中から釘づけに!

じわじわと物語が駆け上がっていく感じ、スゴイです。

競馬のお話です(^^)


「わたし」のお気に入りのぬいぐるみは馬のトト。

一度も本物の馬を見たことがなかった私を
おじいちゃんは競馬場に連れて行ってくれます。

女の子のワクワク、楽しみな気持ちとは裏腹に描かれている絵は・・・

大人たちの冷めた表情や人込み。
何か考えていたり書いたりしている人たち。


そんな中、「どいつが一番速いか当ててごらん!」とおじいちゃんに言われて
女の子の馬検証が始まります。

見開きいっぱいに10頭、大小様々。そして・・・

「あっ!トトがいる!」
9番の馬だけがとても大きく描かれています☆


ページをめくると、
競馬場のざわめきが消えて、急にしーんと感じる見開きに。

「もう ぜったい!9ばんが かつに きまってる・・・」


3シーンに渡って描かれいるレースの絵も必見です。

ぬいぐるみのトトに似ている馬の勝敗はいかに。

その後、女の子の目に映る馬は、
トト以外みんな同じに見えるようになったというところには笑ってしまいました。

それでは今日はこの辺で。トトが一番だよね。よい一日を。sono


おじいちゃんの行動も終始人間味があっていいんです(笑)
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