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たくましく生きる少年の物語『北海道の牧場で』


 林明子

*北海道の牧場で*
 岡部 彰・作 林 明子・画
 福音館書店 1979年出版
  


荒木田隆子先生()の勉強会の中で取り上げられた林明子さんの作品を
私なりに一つずつ振り返り、8回に渡ってご紹介してきましたが、いかがでしたでしょうか。

今日ご紹介する『北海道の牧場で』を林明子さんについての記事の
最終回としたいと思います。


この本は、荒木田先生が唯一、編集者として林明子さんを担当された小説です。


木城えほんの郷で行われた
「三つの出会い 未来への伏流水 ~瀬田貞二・長谷川摂子・林明子~」の勉強会。

最後のテーマが「林明子の仕事」でした。

最近、林明子さんの本を一つの箱に整理されたというお話から始まりました。

そのまとまった本を眺めて先生は、

40年(1973~2013)の間に生まれた47冊の林明子さんの本は、
どの本よりもキラキラと輝いていると感じたそうです(^^)


この『北海道の牧場で』にまつわるお話の中にも
お二人の親交の深さを感じられるエピソードが・・・。

ある時、林明子さんが苦心して絵を描かれていることを心配した先生は、
彼女を一週間の北海道旅行へ誘うのです。

といっても、先生が担当することになった
北海道を舞台にした物語のスケッチ旅行だったそうなのですが(^^)
スパルタ?いや愛です、愛。


それがこの『北海道の牧場で』に描かれている景色です。


厳しい北海道の大自然の中、
主人公の一郎が純粋に家族と牛とそして自分と向き合っていくこの物語は、
私の好きな世界観で、本当に懐かしい気持ちでいっぱいになりました。


林明子さんの挿絵はというと・・・

白黒なのにとても眩しい存在感を放っています。
物語の景色がぱっと目の前に現れるような絵でした。


作者の岡部彰さんはあとがきにこう書かれています。

「林明子さんは、風雪の原野、炎天下の牧草地を歩きまわり、牛にほっぺたをなめられ、
御苦労の末、すばらしい挿絵を描いてくださいました。」と。

きっと林明子さんは、北海道で羽根を休められ、
きれいな空気を胸いっぱいに吸うことができたのではないでしょうか。


挿絵は、中表紙と3ページ分だけが片面サイズ。
あとの11シーンの絵は見開きいっぱいに見ることができます。

この構成から、先生が一枚一枚の絵を
文章と同時に見せずに一つの作品として大切に編集されたことを
私は感じずにはいられませんでした。


物語の美しい情景に心洗われ、また勝手にお二人の友情もこの本に重ねることができ、
私にとっては貴重な一冊となりました。


作家さんや編集者さんのドラマ、そして子どもを思う気持ちにも思いを巡らせて、
これからもたくさんの本を読んでいきたいと思います。

それでは今日はこの辺で。林明子さんの本は「子どもへの憧れ」に満ちています。よい一日を。sono


寒さに弱いくせに北海道やアラスカ、南極の物語が好き
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さあ、おうちへかえりましょう♪『ひよこさん』


 

*ひよこさん*
 征矢清・作 林明子・絵
 福音館書店 2013年出版


この絵本を手に取る前、
私の頭の中にあったのは荒木田先生()の勉強会で知った

『ひよこさん』は林明子さんのパートナーである征矢清さんの遺作です。

という言葉でした。
どんな絵本なのかも全く知らないまま恐る恐る開きました。


描かれていたのは、それまでの林明子さんの絵ではなく、
言われてそうなんだと分かるような画風になっていて、正直驚きました。

でも、かわいさも優しさも、繊細さも、見れば見るほど
どんどんあぁ林明子さんだと感じることができて

私はじ~んと、うれしい気持ちに(^^)


この絵本には折り込み付録も付いていて、
私はそれを涙、涙で読みました。

林明子さんの絵ではない文章
お声を聞くことができたような気持ちになり感激したのも事実なのですが、

何よりも・・・何と言ったらいいのか・・・深い悲しみの先の
愛情のようなものを私は感じて、涙がこぼれてしまいました。


征矢清さんは『こどものとも0.1.2.』を創刊した編集者の一人
記念すべきその創刊号の『でてこい でてこい』(1995)は
林明子さんが描いています。(切り絵の作品です。)

それ以降、林明子さんは絵本製作から離れていたので、
『ひよこさん』はなんと18年ぶりの作品。

そして『ひよこさん』以後、林明子さんの絵本は出版されていません。


林明子さんの絵本に散りばめられたたくさんの秘密を全部見つけられたら、
また新しい作品を手に取ることができるかもしれない。できるといいな。

見たいな。見れたらいいな。

紙飛行機に書いてぴゅーんと飛ばして林明子さんに届けたい気持ちです。

それでは今日はこの辺で。よい一日を。sono


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こんと一緒なら大丈夫!大丈夫!!『こんとあき』


 

*こんとあき*
 林 明子・さく
 福音館書店 1989年出版
 


ご覧のとおり、女の子の「あき」はぬいぐるみの「こん」と

当たり前のように自然に会話をしています。かわいい(>_<)

あきは、いつもこんと一緒です。

そのうちこんは古くなり
ほころびをおばあちゃんに直してもらうことに。

いざ、「さきゅうまち」に住むおばあちゃんの家へ。二人旅!!


電車の乗客、よく見るとサンタがいたり、
ピーターラビットのマグレガーさんがいたり、
その向かいにはアリスに登場する帽子屋さんも見えます。

表紙の駅にもたくさんの物語の登場人物たちが行き来しています(^^)


荒木田先生()は、『こんとあき』を

「ファンタジーよりもう少し身近な極上のごっこ遊び絵本」とおっしゃっていました。

本当にそうですね。

さっき挙げた絵の中に隠れいている人物たちのことは
ある程度大きくなって気付くことで、

それよりも何よりもぬいぐるみの「こん」とお話しながらする世界は、
まさに極上のごっこ遊び。


実は・・・私は初めてこの絵本を読んだのですが、
いつの間にか二人の気持ちに感情移入していました(^^)

一緒に冒険☆とっても楽しかったです!


二人ともおばあちゃんに会えたらほっとして、きれいになって、
ぐ~っすり眠れただろうな。

この絵本を楽しんだ子どもたちもきっといい夢を見れると思います☆彡

それでは今日はこの辺で。旅行したくなってきました。よい一日を。sono


こんな駅があったらいいな
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かわいい手のひらサイズ『クリスマスの三つのおくりもの』


 

*クリスマスの三つのおくりもの*
 林 明子・作
 福音館書店 1987年出版
 


クリスマスまで一ヶ月を切りましたね。
早いものです。

今日、ご紹介するのは手のひらサイズの小さな絵本三冊です。

林明子さんが描いた絵本はたくさん海外版になっているそうですが、
『あさえとちいさいいもうと』

この絵本も荒木田先生()にフランス語版を見せて頂き驚きました。

白いカバーが付いている三冊の絵本は
白い箱に収められていて、

それはそれは素敵なプレゼント♪といった感じでした。

フランスの出版社が勝手にやったことのようですが(笑)
白く包まれることで、冬の本の感じがとても出ていておしゃれでしたよ。


三冊のうち『サンタクロースとれいちゃん』の最後のページの絵について、
荒木田先生からあったかいお話も聞くことができましたのでここで少し(^^)


 


主人公のれいちゃんが眠っている頭の上に
サンタクロースの手がそっと描かれているシーン。

林明子さんはここにお父さんの記憶を重ねていたそうですよ。

熱がでて寝込んでいた時に、
頭に手を当ててくれたお父さんの手のぬくもり・・・

その幸福な気持ちを描いた一枚ということでした。


林明子さんの一枚一枚の絵には、
それぞれにモデルが存在していますが、

自身の小さい頃の記憶とも向き合いながら描かれていたんですね。


いろいろ想像を膨らませながら
続けて林明子さんの絵本をご紹介しているうちに・・・

林明子さんの絵の温かさの訳が
なんだか少しずつ分かってきたような気がしています。

それでは今日はこの辺で。今年のクリスマスは仕事か。よい一日を。sono


いやいや日本酒の会(^^)たいして飲めないのに・・・
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お月さまの顔になってしまうよ『おつきさまこんばんは』


 

*おつきさまこんばんは*
 林 明子・さく
 福音館書店 1986年出版
 

この絵本は『くつくつあるけのほん』というシリーズの中の一冊です。

他に『くつくつあるけ』

 


『おててがでたよ』

 


『きゅっ きゅっ きゅっ』があります。

 


林明子さんが作った赤ちゃん絵本のスタートといえる四冊。

最初は「おててがでたよ」が一番売れていたそうですが、
今やダントツ人気がこの「おつきさまこんばんは」なんだそうです☆

傑作ですね!


夜になり空が暗くなると、家の周りが少しずつ輝き始めます。

そしてお月さまが顔を出すのですが・・・
雲が現れます。

でも大丈夫。
雲はお月さまとちょっとお話していただけなんですって☆

お月さまは笑っています。
そして、もちろん裏表紙がお茶目でかわいい絵なんですよ!


荒木田先生()が編集者として林明子さんと関わった本は
実は一冊だけなのですが(後日ご紹介します)

お二人は、子どもの本のお仕事を始める以前からのお友達♪

ずっと近くで林明子さんを見ていた荒木田先生は、
「おつきさま」の絵を見た時の感動をそれはそれはうれしそうに話されていました(^^)


お月さまのかわいい表情、ぜひごらんください。
きっとみんなにっこり笑顔になれる絵本です。



それでは今日はこの辺で。明日は満月。よい一日を。sono


みんなでお月さま、眺めましょ♪
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