今夜も屋台の明かりがぽっとともります『雪窓』


 

*雪窓*
 安房直子・作
 山本孝・絵
 偕成社 2006年出版
 


こちらは、安房直子氏の『童話集白いおうむ森』に収められているお話が
絵本化されたものです。

かわいい女の子の物語が印象的な安房直子氏と、
パワフルでパンチのきいた絵が浮かぶ山本孝氏のコラボ作品。

いったいどんな絵本になっているのだろうと
恐る恐る開いたのですが・・・

お話は予想と反し親父さんが主人公。
絵は色彩を抑えたダークな世界。

とてもおもしろかったです!


「雪窓」とは山のふもとの村に出る屋台の名前。
主人公はそのおでん屋の親父さんです。

雪窓にはいろんなお客が現れるのですが
たぬきもその一人♪

親父さんは通い詰めるたぬきをおでん屋の助手としますよ(^^)


ある日のこと、
雪窓にのお客さんがやってきます。

見れば見る程ほど
その人は親父さんが昔亡くした子どもの美代に見えてきます。

親父さんは娘のことを忘れられずに山を越えて会いに行くのですが・・・

山道を歩きながら回想される美代のことは、

満月も寒々しい一面暗い見開きに
白抜きの字で綴られ、

静かに心に染みてきます。


途中には天狗や小鬼が現れ
怪しい空気も漂います。


たぬきのキャラクターがおかしくて笑ったかと思ったら
透き通る言葉にほろっときたり、

こってりとした絵に深い森の不気味さを感じたり。

なんだかのんびりゆっくり、おでんも食べたくなって

冷える夜にぴったり。

心温まる物語に出会えました。

親父さんの山越えの行方はぜひ絵本で確認してみてくださいね。

それでは今日はこの辺で。よい一日を。sono


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